はみ出し
スクール水着

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▼スタッフ▲
配   給………株)にっかつ
製   作………獅子プロダクション
プロデューサー………半 沢   浩
脚   本………高 木   功
監   督………滝 田 洋二郎
撮   影………志 賀 洋 一
照   明………岩 崎   豊
編   集………酒 井 正 次
録   音………銀座サウンド
助 監 督………笠 井 雅 裕
スチール………西 本 敦 夫
宣   伝………東   康 彦
▼キャスト▲
秋野素良………清 里 めぐみ
宗源寺蘭子………森 田 水 絵
村田波子………小 林 あ い
松原繁子………野 川 雪 美
角丸蔦子………川 上 雅 代
龍神俊一………野 上 祐 二
宗源寺十郎………池 島 ゆたか
秋野清七………螢   雪次郎
手島浩一………会 田 雄 二
清水隆夫………ジミー 土 田
▼解  説▲
 一般映画デビュー作「コミック雑誌なんかいらない」がカンヌ映画祭で絶賛され、現在のりにのっている若手監督の旗手、滝田洋二郎の最新作。にっかつ演出第七作目にあたる
 本篇は主演にホープ清里めぐみをむかえ(今まで滝川真子五本、木築沙絵子一本)脚本にはベストコンビネーションの高木功をたて、滝川主演の痴漢ものとは、また一味違ったコメディポルノを展開する。
 主演、清里めぐみは昨年四月、一般映画「みんなあげちゃう」(金子修介監督)の助演でデビュー以来、本作品は七木目(うち主演六作)、デビュー1年で確実に成長をとげ、アイドルから本格女優への転機をむかえている。また助演には、ヤングアイドルとして現在人気絶頂の森田水絵。今年六月、「愛奴人形?いかせて、」でデビュー後、東映作品「大奥十八景」出演など快進撃が続いている。
 季節感をいっぱいに盛り込んで、高校のシンクロナイズドスイミング部を舞台に展開される学園スポコンポルノ、他に多くのピチピチ水着ギャルも出演して話題満載です。
▼あらすじ▲
 水面がキラキラと夏の日差しを照り返す。そのきらめく青い水の中から突然、若い女の子が現われる。秋野素良、ピチピチの十七歳!私立青葉学院高校シンクロナイズド・スイミング部に在籍。部内の下級生そしてひときわ、この素良にとって眩しい存在であるのは、宗源寺蘭子、シンクロ部のキャプテン。青葉学院の理事長の娘であり、容姿端麗にしてその演技は、水面に舞い降りた一羽の白鳥の如き優稚さに満ちていた。かたや、素良は銭湯の娘で、日本女性の典型的な胴長短足な体型であった。しかし、そんな素良にも憧れの人がいた。榊原律人、バスケット部の美少年である。素良はそんな律人とのセックスを想像しながら、ひとりベッドで身悶えるのも、しばしばであった。
 ある日、青葉学院に、新任の教師がやって来た。白いスーツにサングラスの伊達男、龍神俊一。実は理事長が、蘭子専用のコーチとして大金を積んでスカウトしたのであった。
 そして、ある日シンクロ部に於いて龍神先生の指導の参考となるよう、部員の演技を披露することになった。その演技の内容は、村田波子、シンクロ部に在籍しているのにもかかわらず、演技する前に溺れてしまう。一年の里美は海女の娘で、プールに飛び込んだまま、なかなか浮かび上ってこたい。素良は素良で、古式泳法をシンクロに取り入れたという、額に日の丸の扇を鉢巻で止めた時代錯誤のシンクロを披露、見ていた俊一は、頭をかかえこんでしまう。しかし、唯一蘭子は、本格的なシンクロナイズド・スイミングを披露し、俊一を魅了し尽してしまい、俊一は我を忘れて激しくボッ起してしまうのだった。
 蘭子と俊一の特訓がはじまる。俊一は、蘭子の両手を縄で縄り,バタ足で千メートル、カエル足で千メートルのエクササイズを課す。一方素良は、洗面器に顔を突っ込みザバッと顔を上げ、二カッと笑うという笑顔の特訓を開始する。多毛の松原繁子は、水着のクイコミ度も今回から採点の対象となるとのことで、その黒々とした森林地帯のような下半身の陰毛の刈り込みに余念がなく、かなづちの波子は、高等テクニックを要するシンクロの技を、コーチしてくれと俊一に迫る、等々アジア大会予選にむけシンクロ部内の攻防も白熱の様相を呈してきた。
 しかし、多感な年頃である高校生たちは、恋も忘れてはいない。素良と律人、ある夜ふたりは初めて互いに愛し合っていることを確かめ合うのであったが、律人は父親の転勤のため、札幌に行くことになってしまったことを話し出す。素良は感極まって泣き出してしまう。そして、ふたりはそこではじめて結ばれる。素良は律人を静かに迎い入れ、律人のゆったりとした律動に身をまかせながら、「学内選考会を見に来て」と、喘ぎ喘ぎ呟く。
 選考会も目前に追ったある日、蘭子とコーチの俊一は、素良の演技練習をかい間見て、素良の技術的なものを超越した魅力を発見し驚いてしまう。そして、一層奮起し最後の追い込みにはいるのであったが、蘭子の上品で力強い演技は、反面どこかギクシャクしているのに気付いた俊一は、考えた末、原因は下半身の固さにあると思い当る。そしてその下半身の固さのもとは、蘭子が処女であるからだと見抜き、蘭子にオリンピックを諦めることを勧める。処女には、あの流麗な躍動感と艶っぽさが出せないというのであった。そこで蘭子は、一大決心をし、俊一にセックスのコーチを依頼する。俊一は蘭子のレオタードをはぎ、激しく腰を打ちつけていく。蘭子は苦痛とも恍惚ともつかぬ表情を浮べて、激しい俊一のトレーニングに耐えていた。
 そして、いよいよ代表選手選出の校内選手権の日を迎えた。プールサイドに設けられた審査員室に5名の審査員が並び、その後方には多勢のギャラリーがつめかけている。一番手は、松原繁子、今回は下半身のハミ出しは、防ぎはしたものの、両方の脇の下にこんもり繁った脇毛の森。審査不可能で没。村田波子は、浮輪を使っての上半身のみの白熱の演技で失格、ギャラリーは大爆笑。そして宗源寺蘭子、華麗に蝶のように舞い踊り得点は、9.5109.5.10.10会場はわれんばかりの拍手である。いよいよ次は素良の番となった。軽快な音楽に乗って、素良が舞う、V字間脚・フラミンゴスピンやがて素良の体が水中に没して消える。そして水柱を立てて宙に飛び上り、空中でフィニッシュ!驚きと溜め息が、やがて大歓声にかわる。審査員たちは、次々に10点の札を上げる。オール10点!律人はたまらなくなくなり服のままプールに飛び込み、素良を抱きしめる。そして、「来年の春高校を卒業したら、また東京へ戻ってくる」と告げる。
 素良は律人に向って二カッと笑う。快心の輝くような笑顔だった。