桃色身体検査

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◆スタッフ◆
配   給…………株式会社にっかつ
製   作………獅子プロダクション
企   画……………奥 村 幸 士
脚   本……………高 木   功
監   督……………滝 田 洋二郎
撮   影……………志 賀 葉 一
照   明……………石 部   肇
選   曲……………工 藤   彰
編   集……………酒 井 正 次
録   音……………中 村 幸 雄
助 監 督……………片 岡 修 二
現   像……………東映ラボテック
◆キャスト◆
高橋マコ……………滝 川 真 子
葉子(看護婦)……真 堂 ありさ
春子( 〃 )……彰 佳 響 子
波子( 〃 )……津 田 洋 子
見習い看護婦………藤   冴 子
高橋亀蔵……………螢   雪次郎
院  長……………池 島 ゆたか
山村彰平……………大 杉   漣
◆解説◆ 昨年10月公開当時、滝田洋二郎監督の斬新な映像感覚と新人滝川真子のキュートな魅力で大きな反響を呼んだ「痴漢保健室」が前作と同様、脚本に高木功をむかえさらに数倍のグレードアップをとげてもどって来た。それが今回の「桃色身体検査」である。 前戯から後戯に至るまで、微細な観察眼を駆使して女性の色気を徹底的に活写しつくした濃厚な濡れ場シーンと、機関銃のように次々と飛び出すジョークとパロディーで圧倒する過激なドタバタシーンとが巧みに織りまぜられた滝田映画の魅力は、今回大阪の私立病院を背景にして、上方浸才的なテンポとペーソスを加味し一層の充実をみせている。
 一方、看護婦役には初挑戦の滝川真子だが、共演の真堂ありさ、螢雪次郎、大杉漣らの好サポートを受け、二本目とは思えないおちついた演技をみせる。彼女の持つ天性の明るさとアイドル性は、にっかつ女優陣の中でも今年一番の注目株だ。
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◆ストーリー◆   看護婦のマコが勤める友愛病院は、何故か男性患者に人気があり、入院志願者が跡を絶たなかった。それもそのはず、看護婦の洋子が中心となって、波子、春子らが文字通り、白衣の天使となって、看護婦売春を行なっていたからだ。今夜も、白亜の病棟から、ウハウハ、アへアへ、歓喜の声が響き渡る。しかし、マコだけは、洋子の誘いを断り続けていた。何故なら、マコには、愛するダンナさま、秋良がいたからだ。
 秋良に愛されて幸せいっぱいのマコも、売春で稼いだお金でパリに豪遊しに行った洋子に、ちょっぴりシットした。「よーし、私もパリに行くぞ」、マコは秘かに決意した。一方、秋良の父親、亀蔵は友愛病院に入院していた。別に何処も悪くなく、しいて云うなら怠け病だった。亀蔵と同じ大部屋に、これ又、仮病の彰平がいた。ある日、彰平が亀蔵に儲け話をもちかけて来た。その儲け話とは、何んと、病院から解剖用の男の死体を二つ、盗み出すと云う話だ。聞けば、彰平には、二人の弟がいたが、去年の夏、海に溺れて死んでしまったそうだ。しかし、死んだと云っても、死体が上がらないので、保険金がおりない。そこで、盗み出した死体を海に捨てて、弟に仕立て上げようと云う魂胆だ。何んとも気味の悪い仕事だったが、報酬の三百万円に魅せられて、亀蔵はOKした。
 次の日から死体探しが始まった。盗み出すとは云ったものの、肝心の解剖用の死体が何処に安置されせいるかが、判らないのだ。白衣を着て医者に化けた亀蔵と彰平は、病院中を探し廻った。レントゲン室に迷い込んだ二人は、足音が近付いて来たので隠れようとした。彰平は、ベッドの下にうまく身を隠したものの、亀蔵は隠れ場所を見つけることが出来ず、仕方なく、レントゲン技師になりすますことにした。そこへ入って来たのは看護婦の春子だった。春子は、亀蔵を見るなり、「お待たせ」と、白衣を脱ぎ捨て、スッポンポンになって亀蔵に抱きついて来たのだ。訳は判らないが、据え膳喰わぬは男の恥とばかりに、春子にムシャぶりつく亀蔵。後で判ったことだが、春子は、洋子に斡旋されて、レントゲン技士に、売春しに来たそうな……。何んだかんだで、遺体安置所を発見した亀蔵と彰平だが、肝心の鍵がない。これは、病院内部の者を共犯者にしないと埓があかないと、ついに亀蔵はマコに話をもちかけた。
 パリに行きたくてもお金がないマコ夫婦は待ってましたとばかりに、協力を誓った。
 そして、決行の日、亀蔵、彰平、マコ、秋良の四人は、遺体安置所に忍び込んだ。しかし、いざ、死体を盗む段になって、男たちは尻込みした。さすがマコは、看護婦だけあって、死体などへッチャラだ。マコは、死体を二つ、布団袋に詰めた。しかし、院長に発見されたから、さァ大変!四人は、布団袋を車椅子に乗せて、逃げ出した。非常ベルが鳴り渡り、看護婦や、ガードマンも飛び出て来て、病院中、大混乱!洋子も波子も、売春中だったので、スッポンポンで、走り廻る始末。
 まんまと病院を逃げ出し、そのまま四人は海へ向う。そして、マコは二つの死体を海へ放り投げる。遠くから、そんなマコの姿を見て、感心する男たち。マコの頭の中は、もォパリのことでいっぱい。
 さて、翌日、彰平の計画通り、海辺に死体が、打ち上げられたが、何んと…!