くいこみ海女
乱れ貝

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◆スタッフ◆
プロデューサー………結 城 良 煕
企   画……………奥 村 幸 士
脚   本……………富 田 康 明
     ……………藤 浦   敦
監   督……………藤 浦   敦
撮   影……………水野尾 信 正
照   明……………矢 部 一 男
美   術……………中 沢 克 己
編   集……………井 上   修
録   音……………信 岡   実
助 監 督……………瀬 川 正 仁
スチール……………竹 内 健 二
現   像……………東映ラボテック
◆キャスト◆
渡辺帆奈美……………渡 辺 良 子
藤井 由紀……………風 間 舞 子
純   恵……………松 川 ナ ミ
伸   代……………萩 尾 なおみ
和   江……………水 月   円
裕   子……………松 原 玲 子
照   子……………嵯峨美 京 子
岩瀬 千恵……………藤   ひろ子
海   女……………中 川 夕 子
岩瀬源太郎……………鶴 岡   修
岩瀬 忠吉……………野 上 正 義
松岡 克良……………鈴々舎 馬 風
徳田 一平……………島 村 謙 次
只見  茂……………土 橋 里う馬
長谷部淳一……………佐 竹 一 男
◆解説◆  磯の香り漂うローカル色豊かな漁村で、赤貝、トリ貝、ニタリ貝、シジミ貝、帆立貝と揃いも揃ったり名器の持ち主の好色淫乱海女たちが、自由奔放に、セックスをエンジョイするというローカル・ポルノ。痴漢、乱行、夜這いと肉の狂宴がくりひろげられる。
 主演は野性的魅力でハチきれそうな新星・渡辺良子で、そのプロポーションの良さは、初夏の陽ざしを浴びてまぶしい。他に、妖艶な雰囲気で挑発する肉体派、風聞舞子、SMのニュー・スター松川ナミ、そして萩尾なおみ、嵯峨美京子、水月円、松原玲子と海女ゾネス軍団大挙出演。監督は、海女シリーズなどコメディーものに定評のある藤浦敦。
◆ストーリー◆ ほのぼのとした景色でおもわず気持ちがゆるんでしまうような、日本的雰囲気のとある漁村。まだ年は若いが、腕は確かな海女の帆奈美。彼女は、島の網元の若旦那源太郎と恋仲だった。もし源太郎と結婚できれば、網元のおかみとして君臨できるのである。しかし源太郎には、結婚の意志があるのかないのか、ただ夜二人で会って密かにセックスにふけるだけであった。
 源太郎の父親の命日の日、東京にいる叔父忠吉に誘われて、源太郎は東京に向かった。田舎育ちの源太郎にとって、東京は未知の所であり、それゆえ憧れもあった。
 源太郎が数ケ月ぶりで島に帰って来た。しかも東京のホステス由紀を連れて。島では、源太郎が連れて来た由紀について、いろいろな噂が乱れとんだ。源太郎の母親千恵も、由紀についてはあれこれと小言を言ったが、源太郎は何も気にせず、白昼から由紀とのセックスを楽しむのだった。一方、帆奈美は、激しい嫉妬にかられていたが、他人に気付かないよう平静をよそおっていた。源太郎は、自邸の資産を自慢するため、由紀を連れて島の方々を回った。そして、自慢のタネを前にして由紀に結楯を申し込んだ。由紀は、真剣に結婚を迫る源太郎に心を動かしたが、素直には結婚を承諾できなかった。狭い島のことなので、源太郎と由紀の結婚話はあっという間に拡がった。千恵は驚き二人の結婚には大反対だと拒んだ。また帆奈美は、半ば源太郎をあきらめかけていたので、その話を聞いても少々動揺する程度で、別に落胆することはなかった。
 源太郎と由紀の結婚話で島中が大騒ぎの頃由紀のあとを追って長谷部が島を訪れた。長谷部は、由紀のヒモであったが今は別れて暮らしていた。長谷部は由紀を見付けると、未練たっぷりにヨリを戻そうと彼女に迫った。だが由紀は、長谷部のような昔の男に興味がなく、逆に長谷部を冷たく追い返すのだった。そばで見ていた源太郎は安心し、由紀との結婚を強く望むようになった。 その夜、源太郎は自室で由紀とのセックスにふけっていた。由紀を自分のモノにしたという独占欲が増し、普段以上の快感を源太郎は感じていた。その時、ふすまが開いて二人の刑事が入ってきた。彼らは、由紀を結楯サギの常習者として追っていて、ようやく逮捕にこぎつけたのだ。由紀は、口元に淡い微笑をうかべながら二人の刑事に連れて行かれた。
 一人残った源太郎は、くやし涙にくれていた。
 由紀が島を去って数ケ月後、源太郎は帆奈美と結婚し、網元として手腕をふるっていた。また帆奈美は海女として、網元のオカミとして頑張っていた。今日も海はおだやかで、収獲も大漁だった。