緊縛十字架責め

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◆スタッフ◆製作:フィルムハウス/提供:Xces Film/脚本:久保田和人/監督:大門通/撮影:創優和/照明:斉藤久晃/編集:金子尚樹/録音:ニューメグロスタジオ/助監督『緊縛十字架責め』スチール1:加藤義一/スチール:佐藤初太郎/ヘアメイク:大塚春江/現像:東映ラボテック/縛師:明智伝鬼
◆キャスト◆梶原千代枝:岡田亜沙美/小林節子:扇まや/めぐみ:林由美香/今井潤一:白都翔一/浅岡:佐々木共輔/幹部の勇治:久須美欽一
◆解説◆ 憎しみか、愛情か。SMも極限まで行くとどちらかわからなくなる。責められるMの方も、イヤなのか、イイのか、イヤだからいいのか、最後にはよくわからなくなる。まさに矛盾の美学。セックス、特にSMに関してはこうという決まり事はない。縛りに始まりローソクに終わるか。縛りに始まり、鞭に終わるのか。憎しみから始まり愛情に終わるのか。それとも憎しみから始まって、さらに深い泥沼のような憎しみに終わるのか。Sの境地もMの快感も無限である。責め続け、いたぶり続ける。イカさず殺さず、極限の精神状態を保ったまま、痛みと快感の世界はとめどもなく続いていく。
 何の罪もないのに女所長に恨まれ、罠にはめられ、いたぶられて落ちて行く主人公のOLを演じるのは岡田亜沙美。
 痛みと快感の極限の世界を描く監督は大門通。脚本は久保寺和人。『緊縛十字架責め』スチール2
◆ストーリー◆ 千代枝は、小林商事に勤めるOLである。経理の今井とは恋人関係にあるが、今井は小林商事の女社長節子とも愛人関係にある。 ある日、残業と称してオフィス内でのセックスに燃える二人。その会社の帰りに、偶然にも節子に会う二人。今井、千代枝と別れ節子と一緒に彼女の、家に向かう。そこで、節子が母親の様子を見に行くために、明晩実家に帰ることを知る。
 次の日、今井は節子が留守を良いことに、退社後千代枝の部屋で彼女を抱く今井。そこへ、実家に帰った筈の節子が突然千代枝の部屋に現れる。今井が、会社の金を横領し千代枝との関係もとっくに気付いている。二人とも会社はクビだと宣言する節子。
 その夜、馴染のスナックで飲んでいる節子。そこへ店の常連の浅岡が節子に声をかけ、節子は、今井と千代枝の事を話し二人を懲らしめる方法は無いかと、浅岡に相談する。浅岡はその店『緊縛十字架責め』スチール3の若いホステスめぐみの体を交換条件に、ある計画を節子に耳打ちする。浅岡の知り合いでSMマニアの勇治に協力させ千代枝を折檻し、その写真を浅岡が撮るというものである。節子は、今井の実家に電話を掛け、二人を許すから戻ってきなさいと優しく声を掛ける。その横で浅岡の濃厚な愛撫でとろけるホステスのめぐみ。
 数日後、節子の家を訪ねる今井と千代枝。そこには、節子と浅岡が罠を張って待っていた。凌辱される千代枝と今井、それを写真に撮る浅岡と笑いながら見ている節子。節子は、別の部屋で警察に電話し今井を引き渡す。今井が、捕まった事を知った千代枝が泣き叫んで許しを請うが、決して許さない節子。逆に浅岡に縛り上げられ犯される。千代枝を柱に吊るし、鞭を打つ節子。次第に節子も興奮し千代枝に絡みつき、二人のレズショーが始まった。『緊縛十字架責め』スチール4
 そこへ、勇治が現れ千代枝のあまりの姿に同情する。節子に、俺が横領した金を立て替えてやるから千代枝を自由にしてやってくれと頼む。節子も、最初は渋っていたが少しでも金が戻ればと思い直し、その場で勇治から現金を受け取る。勇治は、千代枝にこの借りはうちのちょっとしたスナックで働いてくれればいいんだと千代枝の肩に自分の上着をかける。
 スナックに入っていく勇治と千代枝。ここがこれからお前の働く店だ、いつまでも今井の事を思ったってもう捕まってしまったんだ忘れた方が良い。俺が忘れさせてやると千代枝を抱きすくめる勇治。千代枝の服を脱がし重なる勇治だが、無表情の千代枝の目から涙がこぼれる。