和服のコンパニオン
極上昇天

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◆スタッフ◆製作:サカエ企画/提供:Xces Film/脚本:夏季忍『和風コンパニオン 絶頂露天風呂』より/監督:新田栄/撮影:千葉幸男/ 照明:高原賢一/助監督:竹洞哲也/編集:酒井正次『和服のコンパニオン 極上昇天』スチール1/スチール:佐藤初太郎/録音:シネキャビン/現像:東映ラボテック
◆キャスト◆原田梨里子:柿沼ゆう子/上竹琴美:篠原さゆり/川島佳江:林由美香/水木淳:隆西凌/上竹仙三:久須美欽一/村井:杉本まこと/健二:尾崎和宏
◆解説◆ よく、温泉地へ遊びにいくとその旅館独特のサービスがある。例えば、お色気得々パック『大名コース』から『足軽コース』までと、明るいノリの方にはお薦め。そしてもっと淫媚な世界を好む方は『秘密クラブ』風の遊びと、様々な趣向を凝らした男の遊びが多い。
 さらに、昨今の景気の悪化による客離れを止める為、旅館による過激なサービス合戦をおこなっている。
 そして今回、温泉場にいかずしてイク!こんな旅館があったらいいな…。というわけで究極の温泉遊びを御紹介する大娯楽映画。お色気長襦袢のコンパニオンが、女体盛り・ワカメ酒は当たり前大宴会場、内風呂、露天風呂といつでもどこでもの大艶会。
 主演には、お色気度120%の柿沼ゆう子。前回「和風旅館・若女将の長襦袢」で主演、その後時代劇や舞台で活躍、前回にも増した女らしさをひっさげ、堂々の主演!そして監督には、カラミは超ハードだが人情溢れる映画づくりの新田栄、益々元気!
 この絶妙のコンビがお贈りする確かな一本、御賞味あれ!
◆ストーリー◆ ○○温泉で、和服コンパニオンとして働く原田梨里子(25)は、2年前迄、東京でOL生活を送っていたが、ある日突然会社に辞表を提出し、自分探しの旅に出た。これといって会社に、そして仕事に別段不満があった訳でもなく、ただ何となくの退職であった。
 大自然の中で思い切り新鮮な空気を吸い込む梨里子の耳に、どこからか何やら怪し気な叩き声が聞こえて来る。
 林の中に分け入る梨里子。その目に飛び込んで来る、男女の痴態。女が樹に抱き着き、男が女の白い尻を掴み、激しく律動を繰り返していた。
 驚く梨里子であったが『和服のコンパニオン 極上昇天』スチール2、人生生きてる内には、ま、こんな事もあるだろうと、しっかりと覗き見るのであった。
 興奮覚めやらぬまま××温泉ホテルに着いた梨里子は、先程の痴態の男女が、この温泉ホテルの番頭と仲居だと知り、再び驚いた!
 露天風呂で手足を伸ばす梨里子は、すっかりこの温泉が気に入り、「毎日お湯に浸かり、おいしい空気を吸いながら、この地でのんびりと暮らす事は出来ないか」と思案する。
 そんな時、宿泊客の村井がフロントに若いコンパニオンを依頼した。番頭の仙三は方々に連絡を取るが若い娘達は皆都会へと出て行き、残っているのは、年増のコンパニオンだけであった。仙三も思案した。
 「番頭さん、私コンパニオンなんて出来ません」「いいから、客の言う通りにしていればいいんだ、そうすりや客は喜ぶ、お前にもチップが入る。言う事ないだろう」
 和服に着替えさせられ、厚化粧を施された仲居の佳江が先程迄のやぼったさとは打って変わった容姿に変身し、コンパニオンとして村井の客室にムリヤリ送り込まれた。
 指しつさされつ次第に酔いが回り乱れていく二人。頃合いを見計らい、村井がバッグの中からロープ、ロウソクと何やらSMの道具を取り出した。驚愕し、佳江の顔が引きつる。後ずさる佳江。 風呂上がりの梨里子が村井の部屋の前を通りかかる。中から聞こえて来るなまめかしい喘ぎ声。羨ましげに通り過ぎる独り身の梨里子であった。
 中『和服のコンパニオン 極上昇天』スチール3では村井が縛られ、ロウソクを垂らされていた。ヒイヒイ悲鳴をあげ悶える村井。次から次へと道具を使い佳江が村井を責めて行く。
 仲々寝付けない梨里子。脳裏に浮かぶ昼間の痴態、そして聞こえて来る瑞ぎ声…。乱れた浴衣の中で、白い指先が柔肌を這う。 「私、あんな変態相手に、とてもコンパニオンなんて勤まりません。それに田舎の父ちゃんが、見合い話があるから帰って来いと言ってるし…」
 翌日、仲居の佳江が荷物をまとめて出て行く。それを引き留める仙三。仙三の手を振り切り、佳江が去って行く。
 窓から一部始終を見ていた梨里子は、学生時代風俗でアルバイトをしていた経験を生かし、仙三に「私が代わりにコンパニオンとして働きましょうか」ともちかける。
 喜んだのは仙三であった。ウチの専属コンパニオンとして、住み込みで働いて欲しいという。
 仙三が梨里子の為に、歓迎会を開いた。一杯やりながら仙三が語る身の上話によると、うちにもあんたぐらいの娘が居たが、高校を卒業と同時に東京へ出たまま、未だ音信不通だという。何だか娘が帰って来たようだと喜んだ。
 酔いが回るにつれ段々と大胆になる二人。客に受ける何かいいサービスはないかと相談する。
 そこで梨里子がいきなり下半身裸になり、大股開きでテーブルの上のマグロの刺し身をピチヤピチヤとワレメに擦りつける。ア然と見ていた仙三の口に「ア〜ン」といって食べさせた。
 「どう?マグロの赤身が大トロになつたでしょう」
 更に梨里子が立ち上がり、お銚子を掴むとワレメに挿入し、掛け声よろしく腰を振った。
 これ又、ア然と見て居た仙三の口に、お銚子を突っ込みグビグビ飲ませた。「どう?普通のお酒が大吟醸になつたでしょう」「なったなった」と仙三が酔っ払って引っ繰り返った。
 早速、宴会で馴染みの客達に梨里子が披露した。容は喜びヤンヤの大喝釆であった。
 ある日、××温泉ホテルに、東京から来たという、広告代理店に勤める水木淳と名乗る男が現れ、名刺を差し出した。
 梨里子を某化粧品会杜の来年のイメージガールとして是非推薦したいと申し出る。その上、テーマは温泉美人だと言い、この温泉ホテルの露天風呂を使って撮影をしたいという。もちろん梨里子も喜んだが、それ以上に仙三も喜んだ。
 その夜は、呑めや歌えの大宴会、当然梨里子も秘芸を披露した。
 翌日、水木が取材がてら、暫く此処に滞在したいという。どうぞどうぞ、好きなだけ居て下さいと、仙三が言った。
 昼聞、買い物に出た梨里子は偶然橋の上で、学生時代のバイト仲間の琴美に出会う。大きなバッグを抱え、淋し気な琴美…。
 琴美はつい最近迄東京で美容院に勤めて居たが、度々店に来る客に結婚を申し込まれ、その男の口車に乗せられて身体を張って稼いだ金をそっくり騙し取られてしまう。
 「人間って、淋しくなると生まれ故郷が懐かしくなるのよね…」結婚の夢も破れ、一文無しになつた琴美の足はいつしか故郷に戻っていた。
 再会を喜ぶ二人であったが、6年前家を飛び出したままの琴美にとって故郷は、決して居心地のい処では無かった。
 梨里子が、私の居る温泉ホテルで一結にコンパニオンをやらないかと、琴美を誘った。その誘いに従う琴美であったが、ホテルに近づくにつれ、何故か尻込みをした。
 梨里子の部屋に案内された琴美は何やらソワソワ落ち着かない様子。そこへ仙三から電話が入り、今夜、急に予約が入り、コンパニオンが足りないという。梨里子は、友達が一人いる『和服のコンパニオン 極上昇天』スチール4から任せてくれと請け負った。
 夜になり、梨里子と琴美は和服に着替え、それぞれの客室へ。 水木の部屋で接侍をする梨里子。
 琴美は琴美で、新しい技でお客を喜ばせていた。
 布団の中で、水木が梨里子の耳元で囁いた。「明日は社長に会わせるから、待ち合わせをして一緒に会いに行こう」と、その為には少々お金を用意して欲しいという。
 翌朝、寄る所があるからと、一足先に出た水木に約束のお金を梨里子が渡した。「じゃ、…時に駅前で」と、水木が足早に去って行く。宜しくお願い致しますと、仙三も頭を下げた。
 なんだかこのまま梨里子ちゃんが帰って来ないような気がするなァと、仙三が淋し気につぶやいた。
 そして、タベのもう一人のコンパニオン、まだ顔も見ていないので、これからの事もあるし、紹介して欲しいという。
 梨里子が部屋に案内し、仙三と琴美を引き合わせた。ピックリ仰天の二人!「琴美!」「お父ちゃん!」「えーツ!うっそォ!」一番驚いたのは梨里子であった。
 約束の2時に指定された場所で水木を待つ梨里子。だが、待てどくらせど水木は現れない。梨里子の脳裏に水木の声が蘇って来る。
 「君を社長に会わせる為には、少々金が必要なんだが、今旅先で手持ちが無いんだ。用意してくれるね」思わすニッコリ梨里子が微笑んだ。何だか肩の荷が降りたような爽やかな表情になっている。
 旅館に戻った梨里子を仙三と琴美が仲良く出迎えた。世の中甘くないわと、騙された事を話す梨里子。琴美は仙三と話し合った結果、一緒にこの旅館で働くことを決意したという。
 そこへ、コンパニオンなんて出来ませんと、実家に帰った筈の佳江が、見合いの話、断わられたと、大きなバッグを提げて帰って来た。あっちの部屋でこっちの部屋で、今宵も和服コンパニオンの肉体が乱舞する。