三十路の女将
くわえ泣き

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◆スタッフ◆製作:サカエ企画/提供Xces Film脚本岡輝男監督新田栄撮影千葉幸男照明高原賢一編集酒井正次録音シネキャビン助監督加藤義一スチール佐藤初太郎ヘアメイク桜春美現像東映ラボテック
『三十路の女将 くわえ泣き』スチール1◆キャスト◆
野口雪枝:水原かおり/佐藤ますみ:佐々木基子/寺島美咲:林由美香/佐藤源介:平賀勘一/鈴木正利:平川ナオヒ/吉岡吾郎:速水健二
◆解説◆ 女将と料理はウマイが一番!下町のホットステーション。とある居酒屋女将の下半身物語。
 男なら、誰でも皆二度ぐらいは覚えがあるはず。女将でもママでも綺麗で惚れ込んで、下心丸だしの日参作戦!だがここで注意点を一つ。『ごめんね、今日、他のお客さんと約束しちゃったのよ』などの「この女は誘えばついてくる!」と思わせるような気の効いたセリフが返ってきたら、脈なしと思うべし。身の程知らずとはよく言ったもので、それに気付かず通い詰めれば、残るのは空しさだけ?でも、ここ町内の居酒屋さんではそんな冷たい事はいいません。だれもが楽しめる大衆酒場なのです。絵も花も飾る言葉も洒落も無い。そんな居酒屋でストレス発散、欲求不満解消!に男連中の憧れの的町内会のマドンナ女将!主演水原かおりが腕と腰を振るう。
 そしてここにベテラン新田栄監督の手が加わり、下町人情溢れる持ちつ持たれつホットでグットな作品に作り上げた。「三十路の女将 くわえ泣き』美人三十路の独身女将、事情無くして一人でいる訳ありませんが『酒の肴は私でじゅうぶんネ!』と今宵も閑古鳥は鳴きません。商売繁昌!泣くのは三十路の女将でした。お楽しみに!
◆ストーリー『三十路の女将 くわえ泣き』スチール2 居酒屋「雲や」の女将・野口雪枝は、30歳で独身。その艶っぽい容姿は、阿佐ヶ谷純情商店街でも有名だ。彼女に会いたくて、毎日飲みにやってくる客も少なくない。開店前、雪枝はシャワーを浴びて店に出る準備をしている。熟れきった体を、石鹸で隅々まで洗う雪枝。
 同じ阿佐ヶ谷純情商店街でスポーツ店を営む佐藤源介『通称・源さん』は、夕方が近づくにつれてそわそわし始める。間もなく雲やの開店時間なのだ。女房のますみの目を盗んで店を抜け出した源さんは、途中で魚屋の鈴木正利『通称・正やん』と合流し、雲やへ急ぐ。
 赤提灯に灯が灯ると同時に店に入る源さんと正やん、そんなふたりを明るく迎える雪枝。今日は、源さんから商店街の親睦旅行の提案があった。「今年は俺が幹事なんだが、温泉なんかどうだろうか」源さんの提案に賛同する正やん。ふたりは、雪枝にも是非参加してくれとねだるのであった。
 渡さんと別れて家に帰った正やん。男やもめの彼は、布団に入りながら雪枝との温泉旅行のことを想像する…。浴衣姿の雪杖と正やん。お酒も入っていい感じだ。やがて、雪枝が酔っぱらって正やんにしなだれかかってくる。浴衣の襟元から覗くうなじがなんとも色っぼい。正やんは、たまらず雪杖を押し倒すのだった。一方、家に帰った渡さんも、布団の中で同じようなことを想像していた。ところが、そこへますみが入ってくる。最近、亭主に可愛がってもらっていないますみは欲求不満のかたまりだ。源さんにモーションをかけてみるが、雪枝とのことを想像していた源さんは「邪魔するな」とばかり眠ってしまう。翌日。正やんの営む魚屋の前に、雪枝が通りかかった。店以外の彼女も色っぽい。「正やん、何かいいのが入ってる?」尋ねる雪枝に、正やんは今日のおすすめを後で届けることを約束する。
 店の仕込みの為に、商店街で買い物をする雪枝。そんな彼女を見つめるひとりの男『吉岡吾郎』がいることに、彼女は気づかない。夕方。渡さんは、親睦旅行の打ち合わせと称して店を出ていった。そんな亭主を怒るますみ。イライラが募る彼女は、つい側に置いてあったゴミにあたりちらしてしまう。「誰よ、こんなに早くゴミを出しているのは!ゴミは朝出しなさい!」だが、その中に彼女はへんな『三十路の女将 くわえ泣き』スチール3ものを見つける。それは、ペニスの形をしたバイブだった。欲求不満のかたまりのますみは、商店街の人たちに気づかれないようにそっとそれを拾う。雲や。温泉旅行の打ち合わせをする源さんと正やん。そこへ、昼間の男『吾郎』が入ってきた。カウンターの隅の席に座って、酒を注文する男。彼は、チラリチラリと雪枝を気にするのだが、すぐに帰っていってしまう。そんな男に雪枝も話しかけたいようなそぶりを見せるが、渡さんと正やんに阻まれてしまうのであった。ますみが先程拾ったバイブを見つめている。体の疼きを押さえきれないますみ。バイブのスイッチを入れると、それをヴァギナに挿入した。
 と、そこへ渡さんが帰ってくる。女房の恥態を見て驚く渡さん。その時、彼は暫く女房を放っておいた自分を反省し、ますみを優しく抱くのであった。
 翌日。洗濯物を干している雪枝の家の前に、男がやってきた。目の合うふたり。その時、雪枝は確信する。随分やつれて感じは変わっているが、それが10年前、結婚を約束した吾郎であることに。吾郎は、友人が引き起こしたある事件で連帯責任をとらされ服役していたのだ。そんな吾郎を待ち続けていた雪枝。彼女は、吾郎を家に上げる。「俺のこと、まだ覚えていてくれたんだな」そう言う吾郎に「当たり前じゃない」と答える雪枝。ふたりは、長い時間を埋めるように強く抱き合うのであった。時間はあっと言う間に過ぎ、そろそろ雪枝が店に出る時間になった。それを潮に帰ろうとする吾郎。雪枝は、彼に「お店が終わるまでいて」と言うのだが、吾郎は「また来る」と言い残して帰りてしまうのであった。実は、吾郎には女がいたのだ。彼女は寺島美咲といい、小さなスナックを経営している。出所してきたばかりの吾郎の面倒を、ひょんなことからみてくれているうち、ふたりは男と女の関係になっていた。元気なく帰ってきた吾郎を心配する美咲。食事を作ってやったり、酒の用意をしたり、献身的に尽くしてくれる彼女に、しかし吾郎は雪杖のことを言い出せない。
 だが、美咲も水商売の女だ。吾郎の様子を見て、他に女がいることは容易に察しがついた。吾郎のジャケットから雲やのマッチを見つけた彼女は、翌日、それを頼りに雪枝の家の近くまで行『三十路の女将 くわえ泣き』スチール4ってみる。そして、雪枝を見つける美咲。初めは吾郎を自分に譲って欲しいと言いに行こうと思っていた美咲であったが、雪枝の姿を見て、言えなくなってしまう。
 夜。美咲は、吾郎と別れる決心をする。「ごめんなさい。実は、私には他に好きな人がいるの。だから、もうこの家から出ていって頂戴」そう言って、身を引く美咲。彼女は、最後に吾郎に抱いてもらう。
 一方、雲やでは正やんが雪枝にプロポーズしようとしていた。指輪を買って用意している正やん。緊張で胸が張り裂けんばかりだ。と、そこへ吾郎が入ってくる。美咲と別れてきた吾郎は、雪枝に結婚を申し込む。雪枝は、勿論それを承諾した。その様子を見てガッカリする正やん。そんな正やんに源さんは「男は諦めが肝心だ。女には、いい男が似合うんだ」と慰めるのであった。夜、雪杖と吾郎は抱き合った。5年待った愛が漸く実ったのだ。それから数日後、雪枝と吾郎の結婚を祝う会が雲やで執り行われた。ささやかながら、近所のおなじみさんが集合。失恋した正やんも鯛を持ってお祝いにかけつけた。その夜、雲やは一晩中、大いに盛り上がるのであった。