養老ホームの生態
肉欲ヘルパー

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◆スタッフ◆製作:シネマアーク/提供:Xces Film/脚本:関根和美/監督:下元哲/撮影:斎藤和弘/照明:代田橋男/編集:酒井編集室/録音:シネキャビン/助監督:高田宝重/スチール:佐藤初太郎/現像:東映ラボテック
◆キャスト◆西尾太一:Asami/西尾千春:酒井あずさ/三浦友紀:吉行由実/木村隆ニ:なかみつせいじ/岩淵宗一郎:久須美欽一
◆解  説◆ 介護ビジネスがマスコミに取り上げられている。脱税、無許可の介護施設、老人虐待、など様々な暗いニュースで世間を賑やかせている。しかし、こんな話題もある。『幸せな老後とは』と云うアンケートで一番になったのは、住み込みの介護らしい。今まで住んでいた所で死にたい人が多い事や、団体生活が苦手な人にも住み込みで介護して貰えるなら…。料金は少し高めだが需要は増えていると云う。今回はそんな老人の物語。男か女か?アナタは確実に混乱する。
 主演はAsami なぞの太一役で我々を惑わせる。果たして、彼女は男なのか?女なのか?後はみてのお楽しみ。
 監督は下元哲がお贈り致します。
◆ストーリー◆ 岩淵宗一郎(66)は資産家で一人暮らしの老人。最近、身体の調子があまり良くなく、住み込みの介護ヘルパーを募集していた。雇ったのは二人の姉弟。西尾千春(27)と、西尾太一(23)。太一は介護ヘルパー暦があり資格を持っていたが、千春はこれから取得する予定だと云う。宗一郎は一人だけ雇うつもりだったが、姉弟で働きたいと云う意見を聞き、二人を雇う事に決めた。太一はスリムな体つきと端正なマスク。男には興味が無かった宗一郎だっが、何故か気になる存在だった事も雇った理由の一つだった。主な介護は太一の仕事で、入浴や歩行、身の回りを担当し、千春は料理に洗濯、掃除と家の仕事をした。
 数日後、散歩に出かける宗一郎と太一。『太一くんは、恋人はいないのかね?』『いませんよ。もしいたら、住み込みでは働きに来ませんから』と笑う。小一時間、歩いて休憩する二人。すると遠くでかすかに女の声が聞こえてくる。太一はその声の聞こえる方に歩いて行った。腰を屈め何かを見る太一。宗一郎も後に続き屈むと、そこには男女の激しい絡みの姿が…。男に後ろから責められ喘ぐ女。息を凝らし覗いている太一。宗一郎は太一の股間を覗く。大きく勃起している。恐る恐るその股間に手を伸ばす宗一郎。興奮している太一は、宗一郎の手を直接股間に触れさせ、激しく擦らせた。射精後、気恥ずかしくなる二人。
 夜、椅子に座って本を読んでいる宗一郎『なあ太一くん、ひまつぶしに何か私を楽しませてくれないか』『俺、何も出来きませんよ、歌とか下手だし』そこで宗一郎が出した提案は、笑わせる事だった。もし笑わす事が出来れば賞金を出すとの事。賞金と聞いた太一は俄然、やる気になった。
 数分後、ドアのノックと共に、女装した太一が入って来た。宗一郎が思わず吹き出した。『ほら、笑った。賞金は頂きますから!』『もっと近くに来なさい』照れながら宗一郎の前に立つ太一。見つめ合う二人。笑い声が気になり二階に向う千春。ドアの隙間から何気なく中を覗くと、ディープキスしている二人の姿が…。息荒く、凝視し、自然に股間に指を這わせ秘部を弄くる千春。太一のリードで重なりやがて二人は果てる。夢心地の宗一郎。
 数日後、宗一郎の髪を切っている太一。そこで愚痴をこぼす宗一郎。何故なら、千春の機嫌が最近なせか良くないからだ。日を追うごとに露骨に宗一郎を嫌う様なっていた。『…いつまでいる気なんだね、姉さんは…。飯の支度ぐらい太一でもできるだろ』『気に入らなければ、いつでも追い出してください。僕は、構いませんから』『そう言われるとな…もう少し様子をみようか』『有り難うございます』
 夜、宗一郎はベッドの下から小さな鞄を取り出し、封筒を太一見せる『万が一の事があるといけないから、太一にだけはこの家の権利書の保管場所を知っておいてもらいたいんだ』太一は確認し、封筒を返す『…止めて下さい、岩淵さんは死にませんよ』『そうだといいんだが。遺産も全部、太一に残すつもりだ』『いい加減にして下さい』太一はビンから薬を取り出し『これさえ飲んでいれば、心臓発作は起きませんから』『ありがとう、太一…』宗一郎は涙ぐみ手に手を重ねた。照れる太一。
 数週間後、うなされて目が覚める宗一郎。太一を呼ぶが、返事が無い。ぶつくさ言いながら、キッチンに向う途中に太一の部屋を覗く。室内から微かな明かりと太一と千春の声が聞こえてくる『いつまで生かしておく気よ、あのジジイ』『シィ、声が大きいよ』『だって、一ヶ月我慢すれば、財産は私たちのものだって…』『もう少しだ千春。ジイさんは完全に僕に参ってる。チャンスは近々必ず来るから』しばらくして、千春の淫らな息遣いが聞こえてくる。愛し合う二人。激しく絡み合う。宗一郎は息を整え、静かに立ち去った。
 数分後、猟銃を持って立っている宗一郎の姿が。やがて太一の部屋から二発の銃声が聞こえて来た。