女銀行員
暴行オフィス

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◆スタッフ◆プロデューサー:桜井潤一/企画:八尋哲哉/脚本:桂千穂/監督:西村昭吾郎/撮影:杉本一海/照明:木村誠作/録音:福島信雅/美術:菊川芳江/編集:奥原好幸/音楽:山川繁/助監督:北村武司/製作担当者:秋田一郎
◆キャスト◆
坂本眸麻生かおり三上泰子清元香夜坂本恵木築沙絵子加藤進三上伸之井沢紀彦手塚英明矢島の妻横田楊子矢島幸三郎益富信孝

◆解  説◆
厳粛な銀行オフィスが、陰湿な上司のレイプによって、性獣の営みの場と化す。
 平凡な銀行OLとその妹が体験する、恐怖のダブルレイプの物語である。
 男の力づくのSEXが、女の体を開いていくうちに、いつしか女の体は苦痛から快感へと変わっていってしまうのは、女の悲しい性なのか!
 あの「リップステック」さえ凌いでいると噂されている、にっかつロマンポルノ官能レイプ巨篇である。
 監督はにっかつが誇るエース監督、西村昭五郎。
 今回も、マンネリを囁かれるロマンポルノの中で常に新鮮な映像感覚で、女体の甘ずっぱいエロチズムをみごとに映像化している。
 主演は、「団鬼六・縄責め」で衝撃的にデビューした、にっかつ期待の新進女優麻生かおり。他に、妹役に愛くるしいベビーフェイスが人気の木築沙絵子らが出演。

◆ストーリー◆
 東西銀行・××支店。他の行員が帰った店内で残業をしている貸付課のOL・坂本眸(25)と係長の加藤(32)。
 冷房の止まったオフィスはムシ暑く、やるせない。眸が一段落したところで煙草をくわえ火を点ける。ふーっと胸をそらせ、深々と煙草を吸う。灯と身形のいい長い脚を軽く組むと大腿の奥の黒いスキャンティが覗く。その挑発しているかの様な足の組み方は正面にいる加藤を刺戟する。ドキッとする加藤が思わず書類を落す。慌てて、拾う加藤の手と眸の手が重なり合う。みつめ合う二人。眸、手をはずして出ていく。微妙に揺れて遠くなる眸の腰の線を見送る加藤のギラッとした目。
 廊下にあるロッカーに制服をしまう眸の背後から加藤の腕が伸びる。
「係長!何なさるんです!」
加藤を振り払って出入口のドアへ突進する眸。が、寸前に加藤が追いつき、ドアを背に立ちはだかる。
「き、きみが好きなんだ……」
デスクに後ずさってきた時に加藤が飛びかかり、ブラウスを引き裂く。激しく抵抗する眸。ブラジャーがはずれ、スカートも裂けた。
「いやです!こんなの、いや…」
恐怖に虚脱する眸の躰。加藤は眸の唇を奪いスキャンティをずり下げ、いきりたった肉棒を一気に突き入れる。眸、加藤を激しく抱き寄せ腰をグラインドさせ、声を上げる。二人強烈な陶酔のなかで達する。
「ごめん」
「え?…」
「どうかしていたんだ。オレ、どうかしていたんだ……」
 レイプされた眸がアパートに帰ったその夜、妹の恵(17)が訪ねてきた。女子高生であるが最近、とみに大人びてきた恵は眸の部屋で一泊した。
 翌朝、眸が出勤すると加藤はオドオドとした態度をとる。眸の同僚の泰子(20)は眸と加藤の関係を怪しむが眸は語気荒く否定する。
 その夜、眸が帰宅するとフィアンセの井沢(36)が来ていた。井沢は海外の仕事が多く、眸はそれが唯一の不満であったが、久し振りの井沢にむさぼりつく。浴室で交わる二人。異様な刺戟に昂まっていく眸
 数日後、加藤が眸に三十万円をつき出した。レイプの詫びの意味というのだが、眸は受け取らない。逆に加藤の純心さに眸は打たれた。シティーホテルの寝室で求め合う二人。
「好きです……係長さん、誰よりも……」
「結婚してくれ。眸、結婚してくれ」
「この前みたいに犯して…レイプして」
眸、腰を加藤の膝に落し、加藤の肉棒を導きいれる。加藤、茫然となすがままになる。眸、騎乗位で加藤を責めるが加藤の表情には嫌悪の色が浮んでいる。その表情を見た眸はすっかり醒めて、腰の動きをとめる。
 加藤は東大卒のエリートであるが、反面、異常なほどのマザコンで、全て金で解決できるものと思い込んでいる。しばらくして、加藤は眸のアパートヘやってきて、今度は五十万円を差し出した。
 そんな二人の前に井沢が現われた。眸と親しげな言葉を交す井沢を嫉妬の目で見る加藤。加藤を気にも止めない井沢。加藤はいたたまれず帰ろうとするが井沢と眸が引き止める。料理上手の井沢がフォンデュウを作るというのだ。ワインを買いに出る時。入れ代りに恵がきた。今日が恵の誕生日だというのだ。眸も戻ってきて、四人で食卓を囲む。恵の超ミニスカートから見える新鮮な太腿が加藤のよこしまな目を射る。
 翌日、銀行の閉店後の店内で、加藤が眸に井沢の事を質し、結婚を迫る。興ざめした眸はハンドバックから加藤のよこした金を突き返す。邪慳にされた加藤はこの金は君の為に横領した金だと告白し、なおも結婚を迫るが眸は軽くたしなめて出ていく。子供のように泣きくずれる加藤。
 そこへ恵が、眸を訪ねてきた。加藤の頭に邪悪な思いが閃く。恵を言葉巧みにオフィスに誘い入れ、恵を犯しかかる。すると、忘れ物を取りに来た泰子が異常な光景に気づき、恵を助けようとするが反対に加藤に突き飛ばされて昏倒する。逃げる恵を狂った様に追う加藤。ようやく、目をあけた泰子が一一〇番の代りに眸のアパートへ電話をした。しかし、加藤は恵を捕まえた。淫らな笑いをうかべながら恵を全裸にする。
「頂いてやる!頂いてやる。メス犬」
加藤、勝ち誇った様に恵を荒々しくレイプする。絶頂に達する加藤。その一瞬、大きな花瓶が脳天めがけてふりおろされた。急の知らせでやってきた眸だった。加藤、恵の上へガクンと突っ伏す。蒼白な眸の顔が涙で濡れていった。