熟妻交尾
下心のある老人

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スタッフ◆製作サカエ企画/提供Xces Film/脚本岡輝男/監督新田栄/撮影千葉幸男/照明高原賢一/録音シネキャビン/編集酒井正次/助監督小山悟/スチール佐藤初太郎/現像東映ラボテック
◆キャスト◆落合広子:加山なつこ/水野洋子:山口玲子/関口あい:華沢レモン/五十嵐大造:小林達雄/落合良和:なかみつせいじ/奥寺紀夫:丘尚輝
◆解説◆
  今、日本で一番元気のある世代は60才以上のお年寄りだそうだ。少子化で子供の数が減っている20代までの世代。景気は良くなりつつあるが、なかなか日々の生活には反映されない30〜40世代。その上は家のローンに熟年離婚と踏んだり蹴ったりの40〜50代だそうだ。聞いた話によると、風俗に行く人も60才以上の方が多いとか?そんな元気なおじいちゃんが今回は頑張ります。若い男に負けない、激しいセックスで女をいかせまくる!疲れたお父さんはこれを観て元気になりましょう!
 主演は加山なつこ。いやらしいボディで男を挑発!『おじいちゃんの愛撫って、ねっとりしてて好き!』と自ら老人好きを告白。後は自分の目で確かめて下さい。
 監督は新田栄でお贈り致します。
◆ストーリー◆
 落合広子と夫の良和がセックスしている。結婚して15年、未だ子作りを諦めない良和とのそれは、もはや単なる交尾でしかない。広子としては、円熟期を迎えスロー・セックスを愉しみたいのだが、口に出して言えなかった。
 翌日、保険外交の仕事をしている広子が、会社へ出勤する。するとそこへ、同僚の水野洋子がプリプリしながらやって来た。洋子は、支店長の奥寺に不平をぶちまける。「冗談じゃないわ。昨日の客(五十嵐)ったら、契約結ぶとかなんとか言いながら、家事をさせたり、マッサージさせて私の体を撫で回したりするんだもの!」奥寺は、そんな洋子をなだめる。
 その時、1本の電話。昨日の客=五十嵐が、また保険の説明を聞きたいと言ってきたのだ。嫌がる洋子の代わりに、広子が行くことになった。
 広子が出て行ったオフィス。すっかり機嫌の直った洋子が、奥寺を求める。「ストレス解消には、Hが一番よね〜」と言いながら、奥寺の腰の上に跨った。
 五十嵐大造の家にやって来た広子。独り暮らしの老人にしては、立派な家だ。「契約を結べたら、業績アップだわ!」
早速、広子が保険の説明をしようとすると、果たして大造は洗い物が溜まってるだの、お腹が空いただの言い始めた。広子は、契約を結びたい一心でリクエストに応えてやるが、大造はその様子を覗き見てはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべているのだった。結局、その日は「検討する」と言って契約を結ぶことは出来なかった。
 そして、翌日もその翌日も、肩が凝っただの腰が痛いだのと言って広子にマッサージをさせながら、大造は彼女の体にタッチしてニヤニヤした。しかも、今日は手が痺れてサインが出来ないとか、判子が見当たらないとか理由をつけては、契約を結ばないのであった。「最初から契約を結ぶ気なんかないんだわ。スケベなことしたいだけなのよ。下心みえみえ」さすがの広子もご立腹である。
 それでも、大造の家に日参を続ける広子。ある日、彼女は大造の家に珍しく客が来ていることに気づき、こっそり様子を窺う。そこにいたのは、孫らしき女子高生(関口あい)だった。大造と縁側に座ってお茶を飲んだり、お菓子を食べたり、将棋をさしたり、なんとも仲睦まじい祖父と孫娘。「なんだ、息子一家とは疎遠になっているとか言ってたくせに、ちゃんとお孫さんが来てくれてるんじゃない」
 ところが、やがてふたりはHなことをし始めたのである。「孫に手を出すなんて!」しかし、広子はその濃厚なHに釘付けになってしまう。大造の丹念な愛撫、求められればバイブなどの玩具も使って彼女をマンゾクさせていく。まさに、ふたりはHを愉しんでいた。
 その日から暫く、広子は大造の家に行くのを控えた。すると、大造から催促の電話がかかった。気が進まないまま行くと、大造が縁側に座っている。その背中のどこか淋しげな様子。広子が話しかけると、大造はポツリポツリと身の上話を始めた。
 妻を亡くしてから、東京へ出て行った息子たちとはすっかり疎遠になっていること。保険の契約を結んでも受取人がいないこと(疎遠な息子たちを受取人にしたくない)先日の孫娘は実は風俗嬢であったこと、などなど。大造は、淋しかったのだ。淋しいから、保険屋を呼んで気を紛らわせていたのだ。それを知った広子も、自らの身の上を話す。「私も、仕事の忙しい医者の夫とうまくいってなくて、心の隙間を埋めようと思って仕事を始めたんです。私たち、似てますね」
 淋しいふたりは、自然に体を求め合った。大造の熟達したテクニックに、広子は体の底からエクスタシーを感じることが出来た。
 事後、大造は契約を結ぶと言った。しかし、今度は広子が断った。「もう少し、愉しみましょう」
 それから、広子は週に幾度か大造の家を訪れては、身の回りの世話をしたり、Hを愉しんだりした。そんな広子の為に、大造は知り合いの老人を紹介してくれ、彼女は保険の契約をどんどん取ることが出来、業績をアップさせた。
 ところが数日後――。大造が、契約書を前に座っている。もう判子を押せば、いつでも契約が結べる状態だ。ペンを取る大造、受取人の欄に書かれた息子の名前を消し、そこへ広子の名前を記入した。そして、押印しようとしたその時、彼はばったり倒れてしまうのであった。
 大造が入院したとの報せを広子が聞いたのは、翌日のことだった。彼女は反省する。「私がもっと早く契約を結んでいれば、入院費や手術費用も保険で賄えたのに」
 幸い、大造の命に別状はなかった。
 その夜、広子は久しぶりに良和に抱かれた。今までとは違う、ねっとりした愛撫。バイブまで用意して、広子をマンゾクさせてくれた。「どうしたの?」聞くと、良和は答えた。「実はこの前、救急で運ばれて来た患者さんに言われたんだ。『奥さんを可愛がらなきゃダメだ』ってね。初めはうわ言かと思ったんだけど、あんまりしつこく言うもんだから、ふと我が身を振り返ってね、そんな気になったんだ」広子は気づく。「大造さんは、夫の病院に運ばれて、夫が手術を担当したのだと。そして、名札か何かを見て、それが私の夫だと気づき訴えてくれたのだ」と。感謝で、胸が熱くなった。
 数日後、出勤した広子に電話がかかった。入院中の大造からだ。すっかり元気になった彼は、広子に「保険の説明を聞きたいから、ちょっと来てくれないか」とニヤニヤ声で言うのだった。「もう、五十嵐さんたら、下心みえみえなんだから」 そう思いながらも、広子はいそいそとオフィスを出て行った。