紬<つむぎ>未亡人
ーよがり責めー

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『紬<つむぎ>未亡人 じらし責め』スチール1◆スタッフ◆製作:IIZUMI Production/提供:Xces Film/監督・脚本:北沢幸雄/撮影:千葉幸雄/照明:渡波洋行/録音:シネキャビン/編集:北沢幸雄/音楽:TAOKA/助監督:堀禎一/スチール佐藤初太郎/現像:東映ラボテック
◆キャスト◆篠崎玲:風間由衣/菊川理恵:風間晶/若い女:槇原めぐみ/森下三郎:杉本まこと/大島徳治:神戸顕一/チンピラA:濱本康輔/B:前川勝典/C:本多ハル/

◆解説◆昔は、人妻と交われば姦通罪があったと聞く。また、独り身の娘と交われば結婚を迫られるが、未亡人なら面倒なこともなく遊べる。『紬<つむぎ>未亡人 じらし責め』スチール2
  <未亡人>と一言でも言おうものなら足の先から頭の天辺まで身体を舐めるように見回され。「寂しいのは心だけでなく身体もでしょう」と、ギラギラと脂ぎった視線で犯される。きっと、未亡人という三文字の言葉は、殿方の心を痛くくすぐった事に違いない。そんな未亡人もまた、一人の女である以上男達にちやほやされるのが何よりも嬉しい。何時の時代も未亡人は大モテであることは確かだ。
 今回はそんな未亡人役にアンコールに答えてまたまた登場の風間由衣。前作では定食屋のおかみ役を見事にこなし、なかなか味のある彼女だったが、今回はさらに和服未亡人と言う事でボディーも艶篠崎玲子の前にその男が現われたのは彼女の夫が亡くなってから半年経ったある午後だった。
 交通事故による突然の死、しかも愛人が同乗していた。財閥の御曹司のスキャンダラスな死はマスコミにも大きく報じられた。以来玲子は鬱ぎ込み家に閉じこもっていた。
 その日は見かねた友人がホテルで開かれているお華の新作発表会に連れ出したのだ。玲子自身名取りであったから、発表会に興味はあったのだが、何しろ今の彼女に必要なのは気分転挽だった。
 男を目の当たりにして玲子は一瞬目を窺った。あまりにも男は人相が変わっていたのだ。この男が学生時代恋愛をし、親の反対を押し切って結婚まで考えた男だったとは…。
 『紬<つむぎ>未亡人 じらし責め』スチール3学生時代の玲子にとって森下三郎はスーパーマンだった。お嬢様育ちの玲子は森下のような男と接するのは始めてだった。母子家庭に育ちアルバイトで学費を支払う生活をしていた森下は、何事にもハングリー精神を発揮し、積極的に行動した。周囲の反対を押し切り、玲子は森下にのめり込んだ。そして森下も玲子を愛したかに思えた。ところが、突然森下は玲子の前から姿を消した。アメリカに留学してしまったのだ。真相は玲子の父親が森下に金を与え玲子の前から追い払ったのだ。
 それから数年後、玲子は父親の決めた相手と結婚をし、現在に至っていた。
 二度と玲子の前には現われない、という約束で森下はアメリカヘ行く金を貰っていた。だが、アメリカでの生活は悲惨だった。挫折した森下は日本に戻り、三流雑誌の記者になっていた。記者といってもその実情はスキャンダラスなネタをつかんでは金に換える、といった犯罪まがいのものだった。『紬<つむぎ>未亡人 じらし責め』スチール4
 玲子は落ちぶれた森下に嫌悪感を覚え、足早に立ち去った。森下はにやけた目でそんな玲子の後姿を眺めていた。
 自宅に戻った玲子の脳裏には森下との思い出が走馬燈のように去来した。そしていつしか玲子は着物の裾に手を忍ばせ、熱く濡れた中心に指を忍ばせた。だが喘ぎ声をあげた玲子の脳裏に現実の森下の姿が浮かんだ。彼はどうして再び私の前に現われたのだろう…。 その頃、森下は愛人の菊川理恵の躯に欲望をぶつけていた。理恵はソープ嬢で、ろくに仕事もしない森下はひも同然であった。理恵はどんなにつらくても森下に尽くした。金のためにほかの男と寝ろ、と言われれば従った。理恵はそういう女だった。
 森下は理恵を抱きながら玲子を思った。森下は今でも玲子に特別な感情を抱いていた。アメリカへ渡る前に金に目がくらみ好きだった女をあきらめてしまったことが、自分の人生を狂わせてしまった、と考えていた。もう一度玲子との関係を取り戻したかった。だが昔の関係にすんなり戻れるはずはなかった。今日自分を見つめた玲子の目を見て、森下はすべてを悟った。やはりあの女と俺は住む世界が違うのだ。どこまでも俺は甘いんだ、と森下は唇を噛んだ。それでも森下は玲子を忘れられなかった。あの女を何とかしなければ俺は負け犬のままだ。森下の欲望は歪んだ方向へ向かっていった。
 ある地下室では女が輪姦されていた。大島徳次は女の中に欲望を吐き出すと、女の躯を放り投げた。待ってましたとばかりに次の男が女の中心にいきり起ったものをぶち込んで行く。女は風俗嬢なのだが、海外へ売り飛ばすために調教されようとしていた。これからセックスとクスリ漬けにされて行くのだ。
 森下と大島は組んで総会屋の真似事のようなことをやっていた。森下は大島のサデイスティックな性癖を知っていたから、玲子の話を持ちかけた。高貴な奥様を意のままにするための調教を手伝ってほしい、と。
 数日後、玲子の外出時を狙って、森下と大島は玲子を拉致した。玲子を軟禁した二人は、玲子の自由を奪い弄び始めた。森下は大島に犯されて行く玲子をつぶさに観察していた。玲子の苦しげな表情や、喘いで行く様に自虐的な悦楽を覚えていた。
 理恵は森下の心が自分でなく玲子に向いているのが許せなかった。今までどんなにつらい目に合っても森下の心は自分に向いているのだから、と許せていたし我慢できた。だが今度は違っていた。玲子も森下も許せなかった。
 玲子が軟禁されて数日が過ぎた。玲子の目から生気が失われていた。玲子は森下と再会した日、森下との過去を思い出しながら自分を慰めた、と告白した。そんな玲子を勝ち誇ったように見下ろしていた森下は玲子にのしかかっていった。二人はただの肉の塊になり互いを求め合った。